りーろぐ

2歳児を育てる外資系ワーママの徒然日記

トラウマと向き合う

なんでもない、ふとした瞬間に昔あったつらいことや、思い出したくないことが頭をよぎって、カラダが固まってしまうことが時々ある。

呼吸は浅くなり、そのあとしばらく何となく心にぽっかり穴があいたような感覚が続き、ぼーっとしてしまう。

私の場合、それは最初に入社した会社での出来事がほとんど。
上司だった韓国人女性から浴びせられた感情的な罵声や、別の日本人女性の上司から言われた「あなたって、ずっとそうやって60点とって生きてきたんだね」という一言や、他部署のおじさんから言われた「海外勤務できるだけの実力が無いだけでしょ(笑)」という苦笑いや、そんなこと、すべて。
そして、空回りしながらなんとか認めてもらおうともがく度に、それを笑われているような気分になった時のことも。

私は恐らく、期待されていたほど優秀ではなく、何を頑張っていいのかも良くわからなくて、がむしゃらになれるほど仕事を理解していなくて、それでうまく成果を出せなかった。

辞める最後の方は、新宿駅に向かう通勤電車に乗っていて、4つ前の駅まで来ると吐き気や貧血がおき、途中下車を余儀なくされることが続いたし、なんとか会社にたどり着いても、自席についたとたんに、金づちで殴られたような頭痛に襲われた。診断はしてもらってないけど、たぶん精神的に追い込まれていたんだと思う。

もう何年も前のことなのに、なんでまだ思い出すんだろう、思い出したくないのに。

今後、彼・彼女たちと関わる機会もつもりもないし、今の職場にはそんな風に私個人を追い詰めるような言動をする人もいない。転職してからは、苦労もあったけど、ありがたいことに上司や周りのサポートで結果を出してきて、昇進もした。部下や他部署からの評価結果もとてもよかった。今も、どんどん新しい仕事を任されている。

今と昔は違う。

苦しかった経験から自分なりに学んで、人を貶めない、自分を大切にすることをベースに、社会人生活を送れていると思う。

自分なりにこの現象を理解したくて、トラウマに関する本を読んだけど、実際のところ恐らく私のこれはトラウマと呼ぶには恐らく軽度で、心療内科に相談に行く勇気もない。ただ、本に書かれている内容で心に響いたのは”「その時」と「今」を区別する”ということ。

私の人生は一続きかもしれないけれど、その時と今は確かに違う。過去の私はうまくいかなかったかもしれない。そしてうまくいかなかったのは私のせいだけではなくて、その環境も悪かったかもしれない。でも今は、私自身レベルアップしたし、そんな悪いことが起きうる環境ではない。その環境を手に入れたのは、過去をもとに努力した今の自分がいるから。

そんな風に考えることで、過去の自分や自分に起きたことを受け止めつつ、少しずつ心の動揺を少なくしていけるといいな、と思う。

 厄介なのは、私が最初に勤めた会社が、世界的に有名で優秀な企業であること。そこでうまくいかなかった自分のことを、カッコ悪い、恥ずかしい、と思ってしまっているような気がする。結局はプライド、なのかな。。