りーろぐ

2歳児を育てる外資系ワーママの徒然日記

藤井風くんをみて子育てを考える

今更ながら、藤井風くん(あえてここではくん付けにさせてほしい)にハマっており、彼のYoutubeチャンネルを隅々までみては、ノリノリで小躍りしている。

何が私をこんなに惹きつけてはなさないかというと、それは彼が夫と同じ岡山出身でその方言に親近感がわくというだけではなく、もちろん曲も歌詞も素敵なんだけど、それよりも何よりも、こんな素晴らしい人ってどうやって育ったんだろう。という興味が一番大きい。

日本に住んでいると、ある程度フォローすべき道筋が決まっていて、そこからそれるのってすごく難しい。

例えば小学校を卒業したら中学校にいって、そこから受験して高校にいって、大学を卒業するまでにブランクはなく、新卒一括採用で入社する、といった感じ。

私も大方その枠に沿って生きてきたものの、小学校卒業は海外だし、日本に帰国してからは中学時代は不登校だったし、そんな娘を持った親なので、私の両親はかなり苦労したはずだけど、私が自由であることに(最終的には)すごく寛容だった。例えば、学校に行かずに毎日近所のお城に通ってひたすら鳩を観察する娘を黙って見守ってくれたし、一方でそんな中でも本格的に英語が勉強したいといえばその環境を提供してくれた。当時単身海外赴任していた父が、娘(とそのサポートに苦労している母)を心配して時々地球の裏側から帰国してくれた。

誤解を恐れずいうと、藤井風くんも、いい意味で ”みんなと違う” ”ちょっと変わってる”子だったように見受けられて、でもそれをここまでうまく伸ばした周りの大人たちってすごい。そしてそれを受け取るだけの自分を持ち続けた彼ってすごい。

勝手な妄想ながら、私にはそのように感じられて、仮に藤井風くんほどの才能でないにしても、我が子になにか小さな才能の片鱗がみえたとき、それを私は親として、身近なオトナとして、どうやって大切にしてあげられるだろうか、と緊張する。

どんなに気を付けていても、”こうしたらいいのに”というオトナ目線の指摘はなかなか消せない。でもそれよりも子どもの持つポジティブな何かを守ることを、どうやったらうまくやれるのだろう。これはきっと子どもが私のもとから巣立っていくまで、チャレンジは続くし失敗も成功も正解もないのだろう。

でもあの独特な雰囲気と心地よい音楽を身にまとったアーティストをみるたびに、私はそのことばかり考えている。