りーろぐ

2歳児を育てる外資系ワーママの徒然日記

ルーティンの闇

春先、肩より少し下で切りそろえていた髪も、今では使い古した歯ブラシよろしくあちらこちらに毛先が飛び散らかしており、鏡を見るたびに出る溜息…

どんなに丹念にブローしようが、高級な洗い流さないトリートメントを塗りたくろうが、どうやったってまとまらないので、最近は「子育て中だし、しょうがないよね!」と忙しさを言い訳にひたすら髪をひっつめて過ごしていたけれど、さすがにもう限界。息子を夫に預け一人電車に飛び乗り、約3か月ぶりに美容院へ向かいました。

かれこれ5年間担当してくれている女性美容師さんと、仕事の話や最近かった面白いものなどの話で盛り上がり、「今日はこんな感じで~!」と鏡越しに見せてもらった出来上がりのすっきり!さっぱり!美しいこと!

それまでの鬱々とした気持ちは嘘のように晴れ、眩しいほどの日差しに顔をしかめつつも軽い足取りで帰路につく。休日の午後を返上して子どもの面倒を見ていてくれた夫に、お土産のゼリーも忘れない。

 

ガチャリ

 

最高の気分で玄関のドアをあけ帰宅し、最高の気分で息子と夫にハグをする。ただいま!帰ったよ!きれいなママだよ!
荷物を片付けリビングに座り、夫と二人買ってきたゼリーを食べながらほっと一息ついて、ふと時計をみると既に15時半。

 

あ、そういえば今日の夕飯どうしよう…

 

そう思った瞬間、私のなかで何かが崩れ去りました。毎日毎日食事のことを考えてばかり。栄養バランス、好き嫌い、カロリー、全部考えて買い物から献立作りまで、毎日、毎日、毎日・・・・
普段なら料理は好きだし、それが高じて食生活アドバイザーも取得したくらいだし、何にも苦じゃないはずなのに、自由時間のあとの”やらねばならぬ”に急に大きな重みを感じ、嫌で嫌で仕方なくなったのでした。自分が思ってた以上に、毎日のルーティンにつかれていたのかもしれません。

 

美容院効果虚しく、さっきまでの幸せオーラ全開の私は消え失せ、再び鬱々とした表情に。それに気づいた夫が「なんか、できることあったら俺やるよ!ごはん、作るよ!」と(かなり気を遣って)言ってくれたことがすべてを救ってくれました。本当にありがとう。共働きも、彼がいるから頑張れているのかもしれないな。

その晩夫が作ってくれたポテトサラダは私が作るそれよりうんとおいしかったし、食べてる息子も幸せそうだった。それをみている、私自身も。


毎日やってるからって、ラクになるわけじゃない。毎日できてることだからって、好きなわけじゃない。

仕事も育児も家事もなんでもそうなんじゃないかと思います。だからこそ、その時々でうまく役割をスイッチしたり、サポートしあったりしながらチームワークを育てていくことが、重要なのかも、と改めて思うのでした。